普段、
アワビを養殖している私ですが、
年に数回、
天然アワビの開口(解禁日)
というのがあります。
基本的に漁師でも、
勝手に天然のアワビをとってはいけないのです。
その天然アワビを、
今日はとっていいですよ〜
って日が開口(解禁日)になります。
夜が明けて、
二時間ぐらいの間に、
小型船がワッといっせいに海に出て、
アワビをとります。
ちょっとしたお祭りです。
以前このブログ内でも書いた、
ウニの開口のアワビ版ですね。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=530x10000:format=jpg/path/sc1f8d4bfbc19af5c/image/ib6fbe9ee27a99ec3/version/1542157310/image.jpg)
このように、
船から身を乗り出して、
箱メガネ(箱に透明なガラスがついたもの)
を海面において、
海底のアワビを探します。
海底というとものすごく深いのを想像しちゃいますが、
だいたい1〜4メートルぐらいかな。
その深さにいる、
アワビを肉眼で見つけて、
竿で引っ掛けてとります。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=530x10000:format=jpg/path/sc1f8d4bfbc19af5c/image/i86c0afbf87967c0d/version/1542157329/image.jpg)
その竿がこれ。
全体を収めるには長すぎるので先の方だけです。
長くすると四メートルぐらいになりますね。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=530x10000:format=jpg/path/sc1f8d4bfbc19af5c/image/i7067d3e4f40a2f16/version/1542157356/image.jpg)
この先についてるカギ(この辺ではそう呼びます)
にアワビを引っ掛けてとるのです。
でも、アワビって
結構な力でペタっと岩に張り付いてるんですよね。
油断している時ならまだ剥がしやすいのですが、
本気で張り付かれるとなかなかはがれません。
そういうアワビを上手くはがすコツがあるようなんですが、
へたっぴ漁師の私はそのコツをいまいちつかめず。
四苦八苦しながらやっております。
まあ、アワビをとる以前に、
見つけるのも難しいんですけどね。
アワビの殻が、
周りの岩場と同化していて
区別がつきにくいんですよ。
擬態というやつですね。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=530x10000:format=jpg/path/sc1f8d4bfbc19af5c/image/i047434f618a779e9/version/1542157373/image.jpg)
今回一番の大物!
見ての通り、
殻がゴツゴツした岩のような質感になっています。
というか海藻までついています。
なので、
見つけるところから難しいんですね〜。
養殖アワビのように、
緑色になっていると見つけやすいんですが。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=530x10000:format=jpg/path/sc1f8d4bfbc19af5c/image/ie7f6e55e4f10e6f5/version/1542157390/image.jpg)
ひっくり返すとこんな感じ。
私の手のひらに収まりません。
20cmぐらいありますね。
ちなみにとったのは親父です。
私じゃありません。
天然アワビは、
9cm以上じゃないと、
とってはいけないのです。
だから、ようやくとれた。
と思ってサイズを測ると9cm未満。
即リリース。
う〜ん、難しい。
アワビの開口も、
あと数回はあると思うので、
私も大物ゲットしたいですね。
それでは今日はこの辺で。
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