「海と森の標本函」あのウニが!新たな視点

ちょっと気になった本があったので紹介します。

 

なにやら部屋に見慣れない本が置いてありました。

素敵な表紙に惹かれ、手にとってパラパラと眺めてみると、面白い!!

「海と森の標本函」。

 

知らぬ間に、うちの嫁さんが買っていたようです。

 

先月中に個展をさせてもらった、

南三陸町さんさん商店街内NEWS STAND SATAKEで購入していたらしいのです。

 

NEWS STAND SATAKEさんの店内は何度も眺めているので、

この本も目に入っているはずなんですが、

私の意識にとまってなかったんですね。

 

海とか海辺という見出しがあるにも関わらず。

うーん、お恥ずかしい。

 

そして嫁さん、ありがとう。

 


海辺で見つけたふしぎなかたち


この本内の小見出しにもなっている言葉、

「海辺で見つけたふしぎなかたち」。

 

私も、

「日々の海辺の生活で気付く、美しいものや面白いものを描いている」ので、

この言葉には共感というか、すごい惹かれました。

 

そして本の中で、

海岸に打ち寄せられた漂着物を拾い集めること

「ビーチコーミング」という言葉が出てきます。

私も初めて聞きましたが、浜辺を梳くように探す、

という意味のようです。

 

絵のモチーフとして海岸の様子を観る、

という視点は私もありました。

 

でも、漂着物を拾い集める

というのは行ったことがありませんでした。

今度「ビーチコーミング」やってみようかな。

 

この写真は、

そのビーチコーミングで集めたウニの殻、だそうです。

びっくりです!!

 

私が知ってるのと全然違う!

 

 

でも、子供の頃の、

海辺に転がっているウニの殻を見た記憶が蘇ってきました。

 

日に晒され、棘や色が落ち

この写真に近い状態になっていたものもあったような気がします。

 

しっかり手をかけると、

こんなに素敵になるんですね。

 

面白い形。

 

そして綺麗ですね。

 


漁師の視点では厄介者だったはず


いいな〜と、

ほんわかした気分で読んでいてハッと気付きました!

 

こいつら見たことある!

養殖筏や養殖アワビの殻についてるやつだ!

 

漁師として見たら厄介な奴ばかり。

 

特にアワビの殻についたものは、

一つ一つ手作業で取らなければなりません。

 

一気に見えかたが変わった瞬間でした。

 

ちょっと複雑な気分になりながら、

でも、こんな名前だったんだな、と

アワビの殻につくものの正体を知ったのでした。

 


視点を変えると価値が変わる


最近思うこと。

一つのことを様々な視点で観るって大事だなって思うんです。

 

今まで見ていたものが視点を変えるだけで

全然違うもの、意味を持ってきたりする。

 

その積み重ねが、その人の個性、魅力につながっていく。

絵を描いたり、ものづくりをする上で大事な部分。

というか出発点になってくるのかな。

 

この本を読んでいて、

そんなことも思ったのでした。

 

 

それでは今日はこの辺で。