自分の魅力を表現するのに適したペースってあるの?

チマチマと絵を描いていて、

ちょっと思い出したことがあったので少し。

 

 

唐突ですが「浦沢直樹の漫勉」というテレビ番組をご存知でしょうか?

最近楽しみにしている番組の一つで

漫画家の浦沢直樹さんがプレゼンターを勤めています。

 

浦沢直樹と言えば「YAWARA」「20世紀少年」「MONSTER」など

夢中で読みました。

大好きな漫画家さんの一人です。

 

その浦沢直樹さんが、

毎回、ゲストの漫画家さんの制作過程の動画を見ながら、

浦沢さんとその漫画家さんでざっくばらんに語り合う

という番組です。

 

似顔絵を描く私にはものすごく勉強になるというか、

そもそも漫画家さんというか作家さんの制作過程が見れる!

なんてありがたい番組でしょう!!

ついつい熱くなってしまいます!!!

 

まあそんな感じでいつも前のめりになって見ております。

 

 

その中で印象に残ったのが

伊藤潤二さんの回です。

 

伊藤潤二さんは「富江」「うずまき」など映画になった作品も多く、

ジャンルで言うとホラー漫画の漫画家さんですかね。

 

実は私、怖いのが苦手で読んだことがありませんでした。

でも絵は知ってます!

一度見たら忘れられない、

じと〜っと纏わりつくような

それだけで怖さが伝わって来る絵です。

 

その怖い絵を描くための秘密に気付いた!

と、番組冒頭で浦沢さんが言ったのです。

興味津々で聞いてると、それは

「今までの漫画家さんに比べると圧倒的に描くスピードが遅い」

と言うものでした。

 

え!そんなこと!?

と、一瞬思いましたがすぐ納得しました。

 

確かにあのじとっと纏わりつくような絵は

勢いのある線では出せないものだな〜と。

 

そう言えばこの番組にハマった理由の一つに

漫画家さんの執筆の早さがありました。

 

ザッと鉛筆で下書きをした後に

いきなりペンでカッカッカッっと

人物が浮かび上がって来る!

 

衝撃的でしたね〜。

 


遅さも表現する上では魅力の一つ


確かに早さは何をする上でも武器になると思います。

 

ましてや日々締め切りに追われる漫画家さんからしたら

必要不可欠なものだと。

 

私もイベントなどで

お客さまを目の前にその場で似顔絵を描いていて

早く描くことは非常に重要な技術の一つです。

 

だから「遅さ」が武器というか魅力になり得ると気付かされた時、

これまた衝撃的でしたね〜。

 

目から鱗といいますか、少し視界が開けた気がしました。

 

 

なので、最近は遅さを魅力に変えるべく、

チマチマとしっかり絵を描いております。

 

 

それでは今日はこのへんで。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    櫻井由美子(Hanamusubi) (水曜日, 16 8月 2017 21:20)

    めぐみのフェスではお世話になりました。
    お寺フェスのページからこちらにとびました。
    服を作るのに遅いのをどうにかしたいと悩んでいたのがこの記事を読んでぶっ飛びました!
    ひとつひとつ丁寧にが私の持ち味だと気付きましたありがとうございます�

  • #2

    阿部仁文 (木曜日, 17 8月 2017 20:13)

    こちらこそお世話になりました。
    ぶっ飛びましたか!!よかった、私も嬉しいです(^ ^)