· 

【わかめの芯抜き】塩蔵わかめを葉と芯(茎)に分けます

 

前回、塩蔵わかめをつくる過程を書きました。

 

今回はその続き、わかめの芯抜き(しんぬき)という作業を紹介します。

一言でいうと、

塩蔵わかめを芯(茎)と葉の部分に分ける作業です

 

 

これが大変な作業でして。

 

塩蔵したワカメを一本一本手作業で抜いていくのです。

もう気が遠くなりますよ。

 

そんな地道な作業をざっくりですが書いていきます。

 

 

 

塩蔵わかめを広げてみた


作業に直接関係はないですが、

まず、塩蔵ワカメを一本取り出して広げてみました。

 

濃い緑色のところが葉。

一般的に知られているワカメの部分ですね。

 

そして、真ん中にスッと入っている黄緑のところ、

これがわかめの芯(茎)になります。

 

ワカメも陸の植物と同じで、

茎があって葉があるんです。

 

もちろん根っこもあって、

その根本に出ているのがメカブなんです。

 

ちなみにこれがワカメの根っこからメカブが出ている様子。

 

ワカメの養殖いかだ(ロープ)にモジャモジャしたものが付いていて、

これがワカメの根になります。

 

そこから出てるヒラヒラしたもの、これがメカブです。

 

そして、スラッと伸びた茎の先にワカメがあります。

 

この写真だと海中に入っていて、

ちょっと見えませんが。

 

話がそれてしまいました。

 

話を戻して塩蔵ワカメ、

ちょっと引いた全体の写真。

 

ワカメは大きいものだと2メートル以上に成長するので、

広げるのは結構大変。

 

なので、なかなか綺麗に広げられませんでしたがこんな感じです。

 

 

 

わかめの芯抜き


さて、本題の芯抜きです。

 

わかめの根っこに近い太い芯の方から、

芯と葉の境目に切れ目を入れ、

 

あとはスルスルと手で引っ張っていきます。

特に力はいりません。

 

そうすると、

このようにスーっと芯が抜けていきます。

 

だから「芯抜き」と呼ばれるようになったのですね(たぶん)

 

 

言葉にすると簡単ですが、

なかなかどうして、早く効率よくやるのは難しい。

熟練の技がいります。

 

何十年もやってる親父はやっぱり早い。

 

私はまだまだ、

まあ地道に丁寧に経験値を積んでいこうと思います。

 

芯抜き後のワカメの葉と茎です。

 

長い葉が二本と茎が一本。

 

この辺も上手く芯抜きしないと、

途中で途切れて短くなってしまい、

 

そうなると出荷の際、

値段が安いものになっちゃうのです。

 

だから、地味に見えますが結構重要な仕事なんですよ。

 

そして、芯抜きした後のもう一手間。

 

ワカメについたブチ(この辺ではこう呼びます)を取り除く作業です。

 

ブチとは?

ちょっとわかりずらいですけど、

上の写真の黄色い矢印の先を見ると細かい点々があります。

 

これがブチです。

ブチブチ見えるからブチと呼ぶようになったのかな(たぶん)

まあキズと言ったりもしますけど。

 

食べて問題はないのですが、見た目が悪いのと、

ブチが目立つと、これも出荷の際に安くなっちゃうので、

カッターなど刃物で切って取り除きます。

 

このように、

ブチがない部分とある部分を切って分けます。

 

ちょっと引いた写真。

 

こう見ると結構な範囲を切り取ってますね。

勿体無いけどしょうがない。

 

ブチがなければ、この一手間が減って作業が楽になるし、

切り取る分のワカメもそのまま出せるので効率も上がるのですが、

どうしようもないんですよね。

 

自然がやることなのでコントロールするのは難しい。

 

 

 

と、一通り「わかめの芯抜き」について書きました。

これで終了 といきたいのですが、

 

 

まだつづきがあります!

 

この後、

脱水の作業があるのです。

 

ですが、ちょっと長くなりそうなので

その様子はまた次回。

 

 

 

それでは今日はこの辺で。

 

 

 

【関連記事】

【塩蔵わかめ】が出来るまで。その過程を説明します

 

【わかめの脱水】から箱詰め、塩蔵わかめ出荷です